5月25日。ひと月ぶりに酒蔵行脚をしてまいりました。はい、またまた「限定!神奈川県の地酒」のご案内です。
今回は酒匂川の上流、早咲き桜でも有名な松田にある中澤酒造さんにお邪魔しました!
敷地内に湧き出る丹沢の伏流水を使い、酒を醸し続けて190年! 文政8年(1825年)創業の歴史ある酒蔵です。
松田駅から徒歩5分という立地から、松田山や酒匂川などをハイキングして中澤酒造へ立ち寄る観光客も多く、酒蔵見学や試飲サービスなどを積極的にされています。
本来、蔵見学は予約が必要ですが今回は特別に11代目蔵元の鍵和田亮さんに蔵内を案内していただきました。
オフシーズンのこの時期も米作りやイベントでの売り込みなど忙しいので、11代目に会えて本当ラッキーでした。
蔵の中は冷んやりします。
歴史ある酒蔵は何かが宿っているのか、建て替えることなく歴代から受け継がれてきました。
洗米した米を蒸すための年代物の鋳物の巨釜や、神聖な雰囲気の麹室、発酵させる貯蔵タンクや、酒をしぼる槽(ふね)など日本酒が出来るまでの工程を順に見させてもらいましたが、酒は生き物なので全ての工程を同時進行で行う作業は目まぐるしいものなのだろうなと思いました。
一切の妥協を許さない仕事がそこにはあり酒造りの奥深さを垣間見ました。
丁寧な仕事で現在、全平均精米歩合は58%を誇ります。
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こちらが今回仕入れてきました中澤酒造の酒「松みどり」です。
中澤酒造の代表銘柄である「松みどり」は小田原藩の御用商人として城に収めていた酒に藩主から松田周辺の景勝に因んで『松美酉』(松みどり)という名を賜ったそうです。
右の【松みどり 純米吟醸 雄町 生原酒】は精米歩合50%
岡山産雄町100% アルコール度16~17度 酒度−2~±0で
春季限定販売の生酒です。
吟醸香もほどよくフルーティな味わいです。
左の【松みどり 特別純米 生原酒】も精米歩合50%
美山錦80% 山田錦20% アルコール度16~17度 酒度−2~±0で
11代目蔵元プロデュースで限定の逸品です。
甘味と酸味のバランスが絶妙で酒度がマイナスながら辛口に感じる濃醇辛口タイプと思います。
最後に真ん中の【松みどり 大吟醸 原酒】は精米歩合40% 兵庫産山田錦100%
アルコール度17~18度 酒度+3~+4
山田錦を40%まで精米して丁寧につくられた雑味のない透き通るような飲み口です。
どちらも冷酒でのご提供です。ぜひ飲んでみてください!
一番最後になりましたが、中澤酒造11代目蔵元 鍵和田亮さんの写真も撮らせていただきました!
また訪問させていただきたいと思います。